聞きかじり・海外怪談① 高校(フィリピン)

卯ちりです。

こちらは初投稿記事となりますが、

まず最初にアップするなら怪談だろうと思いまして、

本日、聞きたてほやほやの話をメモがてらざっくり載せてみようかと思います。

 

オンライン英会話のレッスンで偶然怖い話が大好きな先生にあたり、

自分自身の体験談を快く教えてくれたのでメモ。

※レッスンは1枠25分、自分のヒアリング力&質問力が問われるのでまだまだスムーズに取材はできませんが、英会話における雑談のネタとして、実話怪談(怖かった体験)はすごく良いんじゃないかと思います。実体験だからこそ正直に、表情やボディランゲージを交えて語れるので、会話に自信がなくても、意思疎通が図りやすいような……。

 

 

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フィリピン在住のM先生(男性・23歳)から伺った学校の怪談

M先生が通っていた高校は心霊体験や幽霊の目撃談が絶えない場所で、曰く「過去に殺人事件とレイプと自殺があるくらいにはいわくつきの土地」らしい。(学校が建つ以前にそういう事件があった土地なのか、学校建立後に何かしらの事件があったのかは不明)

M先生自身は、幽霊そのものは目撃していないものの、在学中に2度奇妙な体験をしているとのこと。

 

1,ボーイスカウトの課外活動で、その高校に泊まり込むことがあった。早朝から21時まで活動し、就寝は23時。5人一組のグループで、夜は屋外にテントを張って寝ていた。M先生たちのグループは、就寝時刻を過ぎてもおしゃべりに興じていたが、深夜12時ころ、テントの外から足音が聞こえる。

誰かが一人で、高校の敷地内のどこかを、ザッザッと歩く音。

先生の見回りかと思いテントの外を覗いてみるが、人影らしきものは見当たらない。

そのままおしゃべりを続けていたが、12時25分頃に再び足音が聞こえる。

これも誰かが一人で歩く足音なのだが、鎖をジャラジャラと鳴らすような、まるで足枷をつけたままの人が歩くような音だったので驚いた。

その足音はテントの近くまで来ていたそうだが、M先生ら5人の生徒は、みんなで手を繋いだ状態で足音に耳を澄ましていたので、そのときは怖いというよりもワクワクした気分だった。(心臓が鋼すぎる)

 

2,M先生は在学中、放送部員として活動していた。高校の時間割は日本と似ているらしく、朝は7時半頃から始まり夕方は16時に下校。17時以降になると、生徒は学校にほぼ残っていない状態らしい。

その日は放課後に部活があり、顧問の先生と、部員が4人。夕暮れ時の18時頃で、部室では部員がスピーチの練習をし、先生がその音声をヘッドホン越しにチェックしていたが、なぜかこの日は音声に雑音が混じる。

おかしいねと話していると、外から歌声が聞こえてきた。女子生徒が歌を口ずさむような声なのだが、下校時刻はとっくに過ぎている。窓から外を見てみたが、それらしき生徒は見当たらない。

歌声はそれなりに大きいので、このまま録音作業をしてもノイズとして混じってしまう。女子生徒の歌はいつまでたってもやまないので、校内にいるであろう声の主を探して注意しようとしたが、部員たちが探すと、歌声も移動してしまい、つかまえられない。

しょうがないので皆部室に戻ったが、歌声はなぜか部室の中から聞こえ始めた……というのも、放送室内のマイクが、その声を拾ってスピーカーから音声が出力されているようなのだ。部員たちは念のため室内に人がいないか確認したが、もちろんいない。そして室内のマイクの電源をすべて切った状態で練習を再開するも、さきほどの歌声が微かにノイズとして混じる。

驚いた顧問の先生はスピーカーのプラグを抜き、一切の音声が出力されない状態にした。歌声は止み、室内は静まり返った。

しかしその数分後、電源を切ったはずのスピーカーから大きな音で女子生徒の歌声が響いてきたので、一同は急いで部室から逃げた。

それ以降、放送部の練習や活動は早朝のみになり、放課後は一切やらなくなったそうだ。

「顧問は腕っぷしのいいマッチョな先生だったけど、逃げるとき一番最初に部屋から出て行ったのめっちゃウケる」とのこと。